館長 2018-02-10 17:17:06 |
通報 |
>アヴェル
すまない…助かるよ…(些か情けない話ではあるが、飼育員の存在にはよく助けられている。人の手によって管理された空間に生息する身とは言え、弱肉強食の世界である事に変わりはない以上己と同じように腹を空かせた他の種達もまた目を光らせているのだ。この程度の空腹ならば、喰い合いのリスクを負うよりもこうして安全に食事が出来る方がずっと良い。そんな保守的な考え方がすっかり根付いてしまったのはいつからだろうかとそれを疑問に思う思考はもたず、彼の言葉に従っていそいそと元の階層へ戻り。彼はもう戻っている頃だろうか、その存在を感じ取ろうと耳を澄ませながら水面近くへ近づいて)
>レギュラス
___失礼…此処はどの階層か、教えて頂けないか。(何たる不覚かと頭を抱える思いで漂うのは、中深層。本来己の住処となる階層ではない筈の場所に、捕食目的でも無い身が何故漂っているのか___早い話が、己を捕食しようと執拗に追い掛けてくる他の種から逃げ出して来たのだ。捕食される事にそう特別な抵抗がある訳ではなかったが、臆病には臆病なりに"食われ方の好み"がある。要は、そう言う理由で逃げていたらしい。幸い逃走には成功したが、夢中になって水中を移動する内に階層まで移動してしまったのは不覚だった。あまり好戦的ではなさそうだと、彼の様子を注意深く観察した上で一言声を掛け)
>エトラ
あぁ、それで構わない…皆そう呼んでいる…(穏やかな声音、ゆったりとした口調。顔を合わせれば捕食行動に及ぶような危険な種との遭遇ではなかった事に一先ずは安堵しつつ、呼び名については快諾し。己の身に今の所危機が及ぶ可能性は低そうだと彼の様子から判断出来たと同時に、こんな穏やかな相手をいきなり食い物にするのは忍びないと言う生温い思考も生まれてしまった。空きっ腹を掌で摩ると言う何とも人間臭い仕草の後、「初めて聴く声だ…お前の名は」とそう尋ね)
トピック検索 |