>>林くん ──やぁ、林大輔くんだよね。転校生の。 (ふと誰かが来たことに気がつけばニィ、と不思議の国で少女を惑わせたチェシャ猫のように唇の端を釣り上げてはまだ煙を細く吐き出して。ひらひらと右手を彼へと振りながら「サボりかな?見かけによらず悪い子なんだねぇ」とゆったりとした動きで立ち上がれば彼へ1歩ずつ距離を詰めては太陽の光に反射して彼女の白い髪かきらりと光って。)