匿名書生 2018-01-24 19:13:27 |
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(/仰る通りですね、それでは先生の元に訪ねて行ったシーンから始めさせていただきます。ロルや展開等に問題があればいつでもご指摘くださいませ!)
––先生!大谷先生、御免下さい。春日です。先日手紙を送らせていただいた、春日清二郎と申します。
(まさしく熱に浮かされて書いた手紙であった。その手紙に返事が来たのが今朝のこと、愛しの語り口に招かれれば気怠さなど砂糖菓子の如く溶けて霧散し、薔薇色の夢心地に浮かされ着の身着のままここまで来たのだ。道中幾度となく握り締め読み返したその封筒の皺を伸ばし、同じ所番地の記された戸を二、三度叩く。久方ぶりの大声である。つられてこみ上げる咳には慌ててガーゼを口に当て、嫌な音を押し殺した。そろりと戸の方を伺えど、家主は未だ居られぬようで)
……突然の来訪、不躾とは承知しております。頂戴したお返事に居ても立っても居られず、こうして馳せ参じた次第です。
(ささやかな安堵と、不在の予感に今一度声を張り上げる。気難しい御仁であれば無礼と居留守を決め込まれるやもしれぬ。ほんの僅かな沈黙にさえ捨て犬めいた心許ない心地になるのは、見も知れぬ彼の人が既に我が心の手綱を握る主と化しているからだろう。凍える夕闇が忍び寄る軒先にまんじりともせず立ち続け、一通りの挨拶を終えた後には未だ動かぬ戸をただ縋るようにじっと見つめて)
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