「…そうか」 飛雄が俺とバレーをしたい、だなんて俄に信じ難い。(真っ直ぐに相手の目を見つめ、判断しようとするも、途中で諦めたかのように下を向きため息をついて。) 「でも、俺もセッター飛雄もセッター。凡人が天才に勝てるわけじゃないけど、俺もバレーをするならセッターでいたい。」 周りからは俺が飛雄の師匠みたいに見えるんだろうね、でも……それはありえない。だって俺は凡人だから。