>97 当然だ。天才たるこの私に、魔術式を扱う才は与えられなかった。ならばその分、得意とする剣を研鑽せずして何をするというのだ。君たちが魔術式に使っている意識を、私は剣に使っている。ただそれだけの差異だ。まぁ、せっかくだ。面白いものを見せてやろう。 (自分の技を見せたくて仕方ないのだろう、どこか高揚とした雰囲気で試し切りのために置かれている藁束を立てるとそれに向き直り片手で木剣を構えて