my sweet prince.... “〆”

言われちゃった…
(相手の言動に、はにかんだ笑みを浮かべて上記を言えば、周りの生徒に視線を向ける相手を自身の方へと引き寄せるように抱き締めて相手の耳元に口を寄せて「知ってるけど、言わせて見たかった」と顔は見えずとも悪戯っ子のような笑みと優しさを含んだような声色はきっと相手に伝わっているだろうと思いながら前記を言っては相手からそっと離れて手を繋ぎ直して「よし、行こうか」と笑みを浮かべて再び歩き出して)

ひゃ、
(ふと彼女に抱きしめられて出た小さな声は周りの黄色い悲鳴に掻き消されて。自身の鼓膜を震わす少し意地悪で蠱惑的な声で美桜の顔はぶわわっ、と真っ赤に染まり、そうっと自分を離した彼女に見られないように思わず顔を俯かせてしまい。「……ずるい、」と小さく呟いた声は彼女に届いただろうか、2.3歩遅れて歩く美桜は羨ましそうな。そして少しだけ嫉妬の混じった周りの女子生徒の視線を感じつつ火照った頬を自身の空き手で抑えて。)

私がずるいのは、美桜の前だけだよー
(相手の言葉に顔だけ振り向いてニコリと微笑みながら上記を言えば目的の場所が見えてきて「あ、ほらあそこだ」と相手の手を引きながら店の前まで行くとかなり店の中は女性が多く「…いっぱいだけど、まだ空いてそうだな」とこの混雑の中でも空席を見つけたのか独り言のように言うと、入ろうと中に入っては店の定員が近づいてきてわざわざ空席まで案内してくれて。ちょうど店の端っこで「奥、どうぞ」と相手にまいたマフラーは今邪魔だろうからと相手から取って、相手と自身の荷物は自分の足元においてから相手を奥の席にエスコートしてから自身も向かい合う形で前の椅子に座って。テーブルにあったメニューを開いて「始めに決めておいたほうがいいね。美桜はなにがいい？」とメニューを見せて)

ありがとう。
(彼女にエスコートされ奥の席にすとん、と腰を下ろせばキラキラと輝くスイーツの写真がたくさん載せられたメニューに美桜の瞳も同じように宝石のように輝いて。「どれにしようかなぁ……ショートケーキ、ううん…タルトも良いなぁ」と悩むのも楽しそうに述べて。ちらりと彼女を見ては「要は何が良い？」とご機嫌そうににこにこと満面の笑顔を相手に向けて。)