西洋妖怪主食野郎 2018-01-01 18:41:39 |
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( / いえいえ、わかりやすくかつ物語のような素敵なロルに感激しております…!こちらこそありがとうございます!それでは一度背後は引っ込みますのでまた何かありましたら気兼ねなくお呼び出しくださいませ!)
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……客人か?それとも君は別の何かかい?
( ひとまず制服姿から白いワイシャツに黒のサスペンダー付きのスカートへ着替えを済ませるとインターホンの音がしてつい聞き耳を立ててしまう。この家にいる使用人たちは自分の事を無視するように従えられてはいるが危害を加えることは一切なくそんなことするのは父親以外誰もいないことがまあ救いともいえば救いなのだろうか。抜き足差足でそっと部屋から出て周りをきょろりと確認する。父親と母親の気配はまだなくコソコソする自分の横を何事もないように使用人が通り過ぎて行くだけだった。自身に一切関係がないといえ家に訪ねてくる者には実に興味がある。どんな外見でどんな性格でどんな中身なのか、と気になってしまえば自分の気持ちが好奇心の他に勝るものなど持ち合わせていない。そして一つ非科学的ではあるが、何か真っ黒な気配を感じたのだ。その黒い何かは自分の事を呼んでいるようで自然と外へ足が出てしまう。黒い何かを感じた時に嫌な気分は全くなくむしろそれを感じることが心地よい。自分の中に潜むまだ誰ひとりとして告げたことのない両親への殺意を肯定してくれるようなそんな存在。だから興味が出てしまったのだ。我に返るつもりなどないが気がついた時にはもう玄関を通りリビングへ通される黒いスーツの男性が目に入り、気が付かれぬよう使用人のあとを追う。黒い何かへつられるように引っ張られたこの気持ちは黒いスーツの男性へ近づいていく度にどんどんと大きくなり最早これは確信に近い。あの男性はただスーツを着ている取引先か何か、詳しいことはよく知らないが、そういったものでは無い全く他の何かだ。根拠もない自信を父親に見つかる前に告げなければならない。こっそり彼へ近づくとひそひそ声で問いかけ。)
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