匿名さん 2017-12-28 23:05:23 |
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>シェリー
(振り返り立ち止まった少女に、疑問を抱き首を捻る。何も言わず、奥へと消えていった彼女は何か言いたかったのだろうかと心情について考えかけて、やめた。そこまで立ち入るべきではない。パタンとしまった扉を暫しの間、じっと見つめて。考え事をしていたわけではなく、少女が本当に出て行ったか確認するため。離れていく足音を聞けば、ポケットから先程の手紙を出そうか。再度、内容を確認しながら止めた思考を巡らせる。少女は、色々とこちらの事情を気になっているような素振りは見せつつも、無遠慮に踏み入ってくるような真似は見せなかった。ならば、夜に外へ出て気づかれたとしても大丈夫だろうと思考は行き着いた。幸い、ここからそう遠くない場所に標的の家があることだし運が良ければ彼女が寝ている間に事が済むだろう。手紙を丁寧に折りたたみ、ポケットへとしまえば、皿を運びようやく流し台の前へ立ったか。使われた二人分の食器に目をやる。ずっと焦がれていた、叶わないと思っていた光景に空いていた胸の穴は満たされそうでいて、満たされない。「虚しいな」無意識に溢れた言葉を掻き消すように、蛇口を捻れば作業を始めたか。)
(/頻度について、了解致しました。
こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。)
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