匿名さん 2017-12-28 23:05:23 |
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>ラルス
(「大丈夫、大丈夫」ポケットに入っている写真に布の上からぎゅっと握って呟いて、少しの間そっと息を吐けばふらりと立ち上がり。振り返れば、今のところ開く様子のないリビングのドア、その中で青年は一人何をしているのだろうか。急に現れた自分の殺した者の遺族、それがいなくなったところで自分を殺すような何かをしているとは思えず。強いて言えばあの手紙、あの時感じた違和感がやはり何か引っかかり。息を詰めてドアに近寄りそのノブに手をかけ、・・・ひやりとしたものが背筋を伝い、ノブにかけた手は結局力を込める前に下に落ち。何故だろうか、これ以上知ってはいけないと、先に踏み込んではいけないと警鐘のようなものが響き。そう、それにこの先ここで暮らすなら手紙の一つ確認するなど機会はあるだろうと。無意識に強張っていた体をほぐすように肩の力を抜くと、二階への階段を上り)
確か、二階の一番奥。
(買い物ならば日が暮れる前に急いだほうがいいと、さっと部屋を見るだけにしようと足は早に寝室へと向かい)
えっ!
(他の部屋と変わらないドア、それを開けた瞬間に目に入ったのは白、白、白・・・と見事に真っ白に統一されたまるで病室のようにも感じる部屋で。部屋の中には青年の言った通りベッドとクローゼットしかなく、これらも当然真っ白で。明らかに、これが青年のものではないことは確かで、であればこの部屋は、この部屋は何の目的で用意されたのだろうか。使った形跡のない生活観を全く感じさせず、にも関わらず床に埃が見当たらないことから、青年がこの部屋も日々管理していることは明らかで。何故だろうか、大切にしまっていた宝箱を開けてしまったような、誰も入ったことのない雪原に足跡を残してしまったような、言い知れぬ罪悪感を感じ思わずドアをバタリと閉めれば階段を駆け下りて。そう、人一人を殺そうとしている醜い自分には、あの純粋で無垢な白は余りにも相応しくないと、苦しそうに顔を歪め)
(/どこまで進めようか悩んだ結果の長文ロル申し訳ありません。進め方等何かあれば、遠慮なくおっしゃっていただいて構いません。)
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