ユビキリ 2017-12-19 18:44:06 |
通報 |
(見た事も想像上に描いた事も無い寝具はこうも立派な佇まいをしておいて使い道は寝るだけの為だと言う、雲の上に横たわるかのような跳ね返りを持つ敷布団は跳ね返りを利用して体の形に凹凸が嵌るかのように隙間さえ与えてくれない。静寂すぎる空間は不慣れな己にとってある種圧迫感にも似た緊張を与えてしまうようで、浅い眠りは名前を呼ばれる事で簡単に意識を取り戻す事となる。身動ぎ、芋虫の様に丸めた身体をぐにぐにと解してから頬に触れた体温で虚ろ眼を確りと開く切欠となり。何を与えられたのか、ころんとした丸みを帯びたそれを捻じ込まれるが儘に口内に含めばつるりとした皮の表面を舐るように舌の上で転がして、言葉の端々に連ねられる横文字は生憎何が何やらと分からないが見せられる優しき表情から悪い話をしているのではないと察するだけで十分で。ぷちん、皮を裂く様に歯をたてた実は弾ける様に甘酸っぱい果汁を滴らせ寝起きの喉を潤す瑞々しさに堪らずゴクリと生唾を呑みこみ。はらりと布団を肩から落としベッドの淵にて座り込めば「刈生田ぁ。」つん、と突きだす様に赤い舌を伸ばして餌を乞う様に口を開き"おくれよ"と強請るのは今し方貰ったばかりの葡萄の実、虚ろな顔は変化が見えないが名を呼ぶ声だけは虐げないばかりか圧倒的な幸福を与え過ぎてくれる彼に恐怖心を持っていない事を表明するように上顎を擦るような甘えを含んだ音で。今が何時だとか、食欲が無いだとか、そんな事は二の次である。彼が起こし食べろと言うなら文字通り泥でも食うのだ、間違ってもあの地獄に戻されない為に必要なのは彼が己を傍に置いて飽きさせ無いこと。瞳に反射させるほど唯真直ぐに形の良い彼の眼を見詰め)
(/お返事有難うございます!それではロルテにお返事を返す形で輪廻を出させて頂きました!葡萄が文の中にて見られた為、晩秋か冬の始まり頃を想像しておりました。季節が出ないようなお返事を書かせて頂いたので、もし違う季節が良ければ其方に変更してお返事をさせて頂きます…!
レス頻度に関しましてはゆっくりと進めて良ければと思いますので余り深刻にとらえないで下さいませ!それでは、輪廻共々どうぞよろしくお願い致します。)
トピック検索 |