「 この世界から 消えたはずなのに… 」
健全な自分の体、もう見えないはずの目。
目は、しっかりと、最後の場所を映して。
体は、しっかりと、地に足をつけていた。
* * *
家が、貧しくて。体を、いじられて。
親が、厳しくて。口を、閉ざされて。
体が、ぼろぼろで。もう、全てが、限界 で。
一大決心、自ら望んでこの世から消えたはずなのに。
「…やあ! 命を粗末にした悪い子には御仕置でーす!」
どうして、__どう、して?
自分は生きているのだろう。
「貴方は1度死んじゃいましたあ。なのでイノチを授けます!」
*
この世界で、やり直せってさ。