美月 2017-12-11 23:43:24 ID:07cc39a27 |
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1番おもしろかったから載せてみたww
タイトル・ハゲロウデイズ
8月15日の午後12時半くらいのこと
毛が抜けた
あまりに抜け毛の量が多いと思ったから
することもないから育毛してみたよ
「でもさぁ、生えてくるのかな?」
半信半疑で俺は育毛を続けちゃうよ
「出かけちゃおうかな...」
家を出た時に 強い風が
今 俺の髪の毛を抜き去っていく
バーっと通ったハゲ軍団
瞬間 こちらをガン見する
「ボクの頭とキミの頭はトゥルピカだねw」と笑ってる
嘘みたいなハゲロウが
「うそじゃないよ?」って言ってくる
夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ
目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
鏡を見た
俺の頭に髪の毛が生えているのを見て
俺は泣いて 叫んで 喜んだ
でもさぁ、少し不思議だなぁ...
昨日育毛をしただけでこんな生えてるなんて
生えてきたんなら この髪の毛は
抜けないように大切にしようと思ってたのに・・・
侵入してきたハゲ軍団
俺の髪の毛を抜いていく
劈く悲鳴と笑い声が部屋の中に響いてる
ワザとらしいハゲロウが
「ゆめじゃないよ?w」って笑ってる
鏡に映る俺の頭がハゲてるような気がした
何度世界が眩んでも ハゲロウが笑って奪い去る
繰り返して何十年。もうとっくに気がついていたろ...?
こんなよくある(?)話なら結末はきっとひとつだけ
繰り返した夏の日の向こう
ハゲの中に飛び込んだ瞬間ハゲロウをガン見する
ハゲの髪の毛 俺が全て笑いながら抜いていく
文句ありげなハゲロウに「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によくある夏の日のこと
俺の人生ここで終わった
目を覚ました8月14日のベッドの上
俺はただ「またダメだったよ」と一人鏡を見つめているを見つめている
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