2017-12-10 18:28:06 |
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( 幼い目には官能的とは一切見えぬその動きに先ず視線を奪われた。英国人よりも活発的に見える肌の色と、宝石の様に透ける琥珀色の瞳。少年的な雰囲気に対して声はしゃんとした少女である事に刹那の困惑を浮かべ乍ら、魅惑的に映る紫色のアイスクリームを見つめた後に、彼女の瞳はと緩々、視線を動かして。__'吃驚したぁ、'。何よりも先に出て来たのはその言葉だった。何に吃驚したと言うわけでは無いけれど、強いて言うならば突如目の前に立ちはだかった一人の少女に対して、と言うべきだろうか。そして、もう一つ付け加えるとしたならば、彼女のその言葉だろう。予想外にも自身の目を見て何の変哲も無く綺麗だと言い切った事に対して、驚きと共に滲み出てきたのは喜びだった。今迄怯えられ、忌み嫌われて来た事があっても、此の瞳を綺麗だと言ってくれた人間など__母を除けば、居ない。'魔法使い'と言うものは得てして感性が世間一般とずれているものなのだろうか、等と心の中で考え込み乍らも堪え切れずに口元を緩めて一つ吐き出せば )
面白い事言うのね、貴女って!吃驚しちゃった!……綺麗だなんて、初めて言われたから。…ねぇ、それ、美味しい?
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