2017-12-10 18:28:06 |
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( 教科書や制服類、大鍋などの学用品も買い揃えた。覚悟はしていたけれど、この大荷物を運んで移動するのは流石に面倒だなどと考えながらもアイスクリームの誘惑に負けて、グレープ味のアイスが乗ったコーンを片手にウィンドウショッピングを楽しむ。ふいに箒屋の前で足を止めれば、ニンバス2000を見つめてほうと息を吐き。一年生が個人用箒を持って行くことは許されていないし、ましてやこんな高価な物を買ってもらえるとも思えない。脳裏に過ぎったのは、昔両親に連れて行ってもらったクィディッチの試合のこと。いけない、あんまりモタついてたらパパとママが心配するに違いない。遅くなった罰として制服の名前付けを全部自分でやれなんて言われたら、指が絆創膏まみれになってしまう。踵を返して最後の買い物、杖を見に行こうと歩き出したところで余所見をしながら金髪を揺らす少女が真っ直ぐにこちらへ向かってくるのに気が付き、慌ててアイスを守るべく腕を上げ )
Wauh! ……危ない。アンタの髪がその綺麗な目ん玉と同じ色になるところだったよ。
( なんて冗談を述べてから愉快そうに笑えば、持ち上げていたアイスを再び口元へ運んできてペロリと舐め上げて。 )
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