通りすがりさん 2017-11-15 21:41:28 |
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(ここまですれば流石の相手も己のことを知らぬ存ぜぬでは通せないことだろう、そう自信たっぷりに腰に手を当てて胸を張って得意気な表情を浮かべていたが、どうにも反応が芳しくはなく相手は本当に自分のことを完全に忘れてしまったというのか、そんな最悪な考えが頭をよぎり。もしかしたら彼が別人かもしれないなどとはよもや思いもせず、だとすれば自分を忘れてしまった原因は何であろうかと考えを巡らせていれば、ちょうど相手の申し出に応えるようにお腹が空腹を訴えて小さく鳴り「…あー、うむ、実は目覚めてからまだ何も食べていなくて空腹だったのじゃ…」一旦思考を打ち切って、ひとまず一緒に過ごせばこの事態について何かわかるかもしれず、長い眠りから覚めてから何も食べていないことを思い出せば一つ頷き、大人しく後をついていき)
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