2017-11-11 22:06:57 |
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( まるで悲劇だか喜劇だか、演劇の一場面のような瞬間に僅か乍ら思考が鈍ったのは、彼の苦痛に身悶える声を聞いた瞬間に冷めてしまった。笑みも歪んだその顔に慌てて駆け寄れば、腕を肩に乗せる様に身との間に滑り込み、体重を預けられてもいいように大きく息を吸い込んで。刹那彼の方は視線を向けて、既にぼろぼろな身体を見詰めた後にこの後すべき事を思案し。先ずは彼を床に運び、近隣の医者でも呼びに行こう。ご飯はもう食べているだろうか。それから、それから。思考を止める事なく「歩けそうですか?」と眉尻を下げて問いかけつつ、ゆっくりと足を踏み出して。ベッドのある部屋までは其処まで遠くない。どうか彼の意識が飛んでしまわぬ様に、小さく心の中で願いながら )
後で医者を呼んで来ます!だから頑張って、向こうまで行きましょう…!
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