匿名 2017-10-21 15:20:33 |
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……こんにちは。いえ、おはようとでも言うべきかしら?それともこんばんは…まぁ、どうだって良いわね。まだ自分の状況が分からない?大丈夫、そのうち分かるわ。(教室の椅子に鎖で縛られている相手をジッと見つめ、目覚めればそんな事を言って微笑み。柔らかな風が吹けば彼女の黒髪がなびき、手に持っている文庫本の頁も同じようにパラパラと捲れる。硝子張りの天井へと目を向ければ、上を向いたまま相手の正面へと椅子を置きそこに座って。)あれは何かしら?…多分、水星ね。(空には黒い空間がぽっかりと広がり、幾つもの輝かしい星が瞬いている。それはまるで宇宙のようでとても美しく、同時に奥底に眠る恐怖をも掻き立てる。教室はとても荒れており、椅子と机はあちこちに倒れ黒板には長い爪でひっかかれた様な傷が幾つもある。そして空には宇宙の様な空、酷く異様な空間だが彼女がそれを気にする様子はまるで無い。それが当然とでも言うように、椅子に縛られている相手に向かって微笑んで。)
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