ドードー 2017-10-19 19:57:26 |
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>ミスター
現実なのか、そんな気が全くしないよ。
(まるでハッキリとした夢を見ている気分で、彼の現実という言葉をどうしても信じられることは出来ない。勢いよく振られる手をおぉと声を上げながら、見て。でも、矢張りその言葉を信じるしかないのだと思う。彼の手の感触はいつものようにハッキリと感じられるし、勢いよく振られる手は少々いたくも感じるのだから。
「気にしてないから、大丈夫。誰かを守る為なら、当たり前のことだろうし」
アリス、涙、その言葉の意味を理解することは出来なかったが、彼にとってとても悲しいことが起きたのは、声色から予測がついた。それについては、自分から詮索する真似はよそうと思えば、それについては明言せず。
「ありがと、お猿さんもね。うん、君がいいなら聞かせて」
彼と椅子を用意してくれた猿にお礼を言えば、失礼するねと椅子へと腰を掛けて。チラリと辺りを見渡すが、不気味なくらい静か。彼の使用人?や兵士と呼ばれる人達は、彼が言っていたように本当に少ない。大きなこのお城に見会わないくらいに。
「赤か、そうだね……好きな方かも。赤いものはどれも美味しそうだし、それにどれも綺麗だし」
好きな色をそうそう考えたことはなく、返答にやや間が空いたがイエスと答え、理由を続けて話して。)
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