赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
通報 |
>チェシャ猫
うん、勿論!そーだね、案内してくれてる事とプレゼントのお礼いーっぱい、しなきゃ。だから、今度お仕事教えて、ね!
(特別、次は自分でという言葉は、甘やかされるよりはずっと気持ちが晴れる。頑張る女の子はいつだって可愛いのだ、お姫様のような扱いも素敵だけどやっぱり動く方が性にあっている。対価には代償を、耳にタコが出来るほど聞いてきた為に代わりに今度ご馳走をという言葉に反応すれば、彼は冗談だろうがこちらは本気でそう口にする。ちゃっかりと、きっとあるだろう仕事の斡旋を頼むことは忘れずに。「確かに、私の目か飴どっちか溶けちゃうかも。でも、きっと溶けても綺麗だよ」ハッと我に変えれば、ようやく目線からそれを外し彼の方へ向ける。ケラリと軽い笑みと共に仄暗い軽口を口にして。「これ、チェシャ猫の目みたいに綺麗…。これ、食べてみるねっ」透明感のある緑色は目の前の彼を思わす色合いで思わずそんな感想を一つ。ミントは飴を食べる目的では選ばないが、辛いものを選ぶ時は好むもの。いっぺんに欲を満たせるの案外いいかもしれないと、その言葉に賛成して。「ほんとっ!?あっ、じゃ今度はそこでチェシャ猫にご馳走するね。やくそく!」取り付けられた約束は彼が買ってくれる飴玉と同じぐらい素敵なもの。空いた両手パンッと指先同士を合わせ、上品なお嬢様がするような仕草をして喜びを表すと共に、あざとく可愛らしさも見せよう。そうして先程の彼の言葉を思い出せば、名案を思いついた。彼が教えてくれた店で、自分が彼にご馳走をする。それはプレゼントを送ったりするよりも、とっても素敵で健気で可愛い自分を見せることも可能。そんな狡猾な策を隠し、幼い頃誰かとやったことがある祖国での定番の手遊び歌をするべく、小指を立て。彼が知らないようならば、"チェシャ猫も同じ風にして"と伝えればその指を絡め、「ゆーびきーりげんまー」と歌を紡ぎ始めていようか)
トピック検索 |