羚生 2017-10-15 01:28:10 |
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__ええ、おい。
( 歪に上げた口角は、終りの視えない焦燥を隠す為。膨らんだ嫌悪感も、恐怖に曲った表情ひとつで跡形も無く落ちて消えて 「 なあ、分かんない? 」 傾げた首から溢れた問は、舌先を撫でた頃には既に行き場が無いことを知っている。交差するのは己で認めることの出来ない感情と、踏まえてそれでも、なんて足掻きを見せた最後の正直。並べる言葉ひとつが傷付けているのか、傷付いているのかすら分からない微睡みに心地よく潜ったまま、それでもただイツカの陽の目を信じて発している筈だったのに。「 堕ちよう、か、いっしょに、 」 続く言葉はどこまでいけば、素直に微笑んでくれるのかと )
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