とある政府役人 2017-10-02 00:09:17 |
通報 |
名前:蜻蛉切
性格:素朴で誠実。普段の堂々とした立ち振る舞いは真面目な武人・忠臣と表現するに相応しい姿で、戦場においては非常に雄々しく頼もしい。主の影響でやや動植物に詳しいが、目立った個体差は特にない。しかし仲間を失ったことで少なからず感傷的な面が生まれていることは否めない。主と新たにやって来た御手杵には、穏やかな物腰で接することを心掛けている。
備考:20代の女性審神者が率いる本丸で、槍の中では二番目に顕現。先に顕現していた御手杵とは槍同士良好な関係を築いていた。しかし御手杵は、ある日戦場で練度の低いものを庇う形で折れてしまう。それ以来この本丸に御手杵が存在することはなかったが、ブラック本丸からの引き取り先として話が回ってきたので受け入れることに。御手杵が使っていた部屋は、今でも掃除はされているものの私物等は一切撤去されていない。かつて御手杵と一番親しかった者として、新たにやってくる御手杵を気に掛けるよう主に言われている。隠す気はないが、以前この本丸に御手杵がいたことは聞かれるまで話さないつもり。
( 他人行儀なわけではないが、それらはまるで“腫れ物にでも触るような視線”だと言えた。向けられた者が気付かぬ筈はない程の無遠慮な目、目、目。しかしどうして、その先に立つ男は異様なまでに涼しい顔をしていた。普通は狼狽えてしまっても可笑しくはない―――否、きっと誰だって抱くであろう困惑が一切胸に浮かび上がっていそうにない様子は恐らく、事前に聞き及んでいたその特異性の影響だろう。しかし、そう自己完結した上で尚思わずにはいられない。ああ、ここまで違うものなのかと。突き抜けた無関心―――個体差等という甘い表現で済む範疇では到底ない。主がその男へ送る柔和なまなざしに、そっと忍ぶ憐憫めいた感情は思わず顔を背けてしまいたくなるような深い悲しみの色をしていた。後ろに控える刀たちといえば、無知を憐れむようでもあって、それでいて故人を悼む憂心のようなものを各々その目に宿している。複雑で、一纏めにしてしまうにはきっと尊い感情ばかりがここには存在するのだろうが、それら全てが客観的に言えば“腫れ物にでも触るよう”で。けれど決して他人行儀ではないことが、一層奇妙さを増していた。
時に目は、口よりもずっと雄弁にものを語るのだ。当人らも気付けぬ心の機微を、向けられた者が鋭敏に感じ取ってしまうのはなんら不思議なことではないのに。(……おぬしはきっと、それら全てが理解できないのであろうな)雑然と広間に立つ刀の中から一歩前に出て彼を見据える。「良くぞ参った、御手杵よ」口を開けないでいる刀どもを代表して、堂々とした声でそう告げた。口に出せぬならその目は瞼にしまい込め。背中で静かにそう語ると、それにはっとした刀たちが次々と表情を変え彼を迎え入れるような言葉を吐いた。次第に主の目尻も穏やかに緩んでいく。抱えるものを語らずとも、皆が御手杵を歓迎していた。それに見返りは必要ないから、今は解られなくても良い。誰もがお前の平穏を願っていること、それに違いはないのだから。 )
( / keep・持ち込み設定の了承ありがとうございました……!刀剣を引き取った体でロルテストをとありましたので、御手杵君を迎え、主が刀剣たちを広間に集め紹介しているような場面を書いてみました。
当方終止形を使用しがちです。その点含め、他にも何か不都合なこと等はございませんか?ご指摘いただければ改善いたしますので、遠慮なく仰っていただければと思います。 )
トピック検索 |