ravin 2017-09-29 22:13:19 |
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[記録者の手記]
chap.1
year.2020_未確認のウィルスが世界各国を襲った。
そのウィルスは対象のDNAの塩基配列を組み換え、細胞の機能障害を引き起こすものであった。
初期の症例は[がん]に酷似しているが感染からの進行速度は早く、感染すると出鱈目にDNAの組み換えを繰り返し、
最終的に限界を迎えた細胞群が連鎖的に細胞死[アポトーシス]を引き起す。細胞死が一定のラインを超えると身体の生命維持活動に様々な障害が現れるが、
多い事例を取り上げると筋細胞の崩壊による心肺停止、血液細胞の崩壊による感染症、衰弱死がある。
現代医学の範疇を超えたそのウィルス名をリンカー[linker]と呼称する。
人を媒介に世界各国へ感染を拡大し人類を襲う。確認した初期感染者の致死率は100%であった。
[W.H.O]はパンデミック宣言を発令、後にこの大災害をC.D.D [Cell Destroy Disastor]と呼称。
各国で対処方法が検討される。日本も国立医療機構[N.M.O]と製薬会社が共同でワクチンの研究を開始。
chap.2
year.2021_[リンカー]が人以外の動植物にも感染するようになる。2次感染を確認。
ウィルスも進化をしているのだろうか、農作物や家畜にも被害を拡大し食糧事情にも深刻な影響が出る。
動植物への症例も細胞単位では人間と等しかったが、植物に関しては異常増殖や形状変化、花は咲くが実は付かないという事例を確認。
世界人口の約2割の死亡が確認、各国の政府重役も相次いで失脚する。
留まらない感染拡大に食糧問題も発生したことから人々は正常な判断力を失い、政府主体で大規模な感染者の隔離を決定。
都市中央部を中心として境界線を引き隔離措置を取る案に、各所で市民の暴動が多発するも押し切る形で進められた。
健常者は都市中央部へ、感染者とその家族は外周区へと区分けがされる。この有効打の無い状況で、安全な所などありはしないのだが。
既に政府の機能不全は末期となっていた。
year.2023_国立医療機構[N.M.O]がリンカーの不活性化に成功。これによってプロトタイプのワクチンが開発出来た。
先ずは被検体へ試験投与を開始、人類の存続に希望の光が差す。
外周区へワクチンを効率よく運搬するため
失いつつあった交通インフラも再整備する計画が組まれる。
この時には日本の人口も半数程度まで減ってしまい、都市の外れは殆どゴーストタウンと化してしまっていた。
2024.
被検体へ定期的に投与を続けることで抗体を確立。ワクチンの効果を証明できた。
その抗体を元に対リンカー用の抗生物質も開発。しかし製造に特殊な設備が必要で、全患者へ配布するには絶対量が不足していた。
パンデミックはまるで悪夢であったかの様に一時休息を見せる。
ワクチンを欲した各国がその製造法を巡って第三次大戦が勃発しそうになるが、現状戦争をするほどの国力を有していないため水面下で阻止。
[W.H.O]を仲介としてこちらから情報開示と、サンプルを提供することを条件に各国と不戦条約を締結し、
その見返りとして、ワクチンと抗体の製造資金を援助して貰う取決めを交わす。
安価に製造できる[]を開発。本来の抗生物質よりも効果は薄いが、従来の設備で製造が可能。各地の製薬会社で製造を開始。
一時的にリンカーを不活性にさせることで製造ラインが整うまでの一時しのぎとする。
同時期に国立医療機構[N.M.O]のトップが政府重役の座に就く、大災害を救った救世主として民衆からの支持は高く、次期首相との声も厚い。
chap.3
year.2025
感染終息の兆しが見えた頃、[]の感染者の中に特異な症状を持つ者が現れる。
異常な身体能力が向上している者が現れる。
DNAの塩基配列の書き換えによって通常の症状ではなく細胞機能が活性化、身体能力の向上が確認。
chap.4
2023
感染者を治療、保護の名目で研究機関へ収容、解析と実験を開始
塩基配列が一部[ヒト]でなく[動物]のものになっていることが発覚。
奇跡と言えようか、書き換えられたDNAの状態で身体機能が安定している
被検体を受容体[レセプター]と呼称する。人為的に[レセプター]が造れないか試作をする。
被験者は身寄りの無いものから選出。
chap.5
2024
[]の中から反乱を起こす。[]研究所は崩壊
ビースト
インセクト
プラント
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