陛下、セイバー殿。──…アーサー、さま。嗚呼…呼び方は数あれど、矢張り真名がしっくり来る。己には未だ無いものであるからこそ、尚の事うつくしい響きを奏でる様で。こそり、ひとり。気が付けば何度も呼んで仕舞う。不敬に為らないと良いのだけど。どれが良い、かな…なんて。