匿名さん 2017-09-27 16:29:30 |
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( 篝火も燻る半宵。真なる竜の心臓の前に於いては果たして、と憂いだ物の。規則正しい息遣いを聞くに如何やら空寝は成功らしく。辺りを彷徨くソウルイーターの琴線に触れないようにと言うよりかは、単に相手を起こさないように。星灯りの下、慎重に腰元のポシェットを探ると幾許かの無言の格闘の末に目当ての品が――澄みきった硝子瓶に詰められた金平糖が顔を覗かせる。悴む指先に擬さを感じつつ、やっとの思いでそれを彼の外套の隙間に忍び込ませれば。ほくほくと大層満足げな様子で再び肩へと靠れ掛かった。 )
From your Valentine.*NRN
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