眠りに落ちようとしていました。瞼を閉じようとしていました。 苦し紛れに、嘯いて。…過程に於いて、確かに過ちはあった。我が罪も同じく。固定されて仕舞った事象が揺らぐ事は有り得ない。 為れど…いいえ、為ればこそ。願いは明日に託すもの。──あなたは、此処に、来てくれた。今の“私”には其れだけで充分です。おかえりなさい、運命の人。