_____ 三千世界の烏を殺し __

...遅ぇ。
( 部活終わりにいつものカフェに立ち寄った己は、約束時刻を躊躇なく過ぎた 店内の壁掛け時計を睨みつけていて。キャラメルソースがめいいっぱいかけられたお気に入りのアイスドリンクも空になり、持参していた漫画を片手に苛立ちを隠せない様子で。元々時間合わせの暇潰しとして学校帰りに決まって通うようになったこのカフェでは、毎日の様に何かしら注文をしていればいい加減学生の財布も底を突く。そうなれば必然的にコンビニへ足が向く事となるのだが、全財産を時間潰しに持っていかれる苛立ちよりも 連絡無しに遅くなる兄を心配する気持ちが勝り。どうせまた出来の悪い後輩にでも捕まっているのだろう。溜息を零しつつ 最後の一口を軽く音を立てて飲み干したその時、背後から掛けられた声に慌てて振り向いて。「 ...兄ちゃん。俺もう先帰ろうかと思ってたとこなんだけど 」謝罪する兄を他所にそっぽを向いて 自然と口から出たのは相手の気を引く為の嘘。本当は彼の身に何かあったのでは、と気掛かりだった なんて口が裂けても言えず )


( /想像が膨らんで楽しいです。初回ロルの提供ありがとうございます...！いえいえ、当方も初回は字数が情景でかさ増ししてしまう性分でして、大分長くなってしまったのですが今後は様子を見つつ調整致しますので...！こちらこそ不出来なロルで申し訳ありません、形式や回し方に問題点などありましたらその都度遠慮無くご指摘頂ければと思います。主様のロルは心情情景も伝わり易く とてもお綺麗な文面ですのでどうかご安心を！ )