五ろの図書委員 2017-09-09 17:45:51 |
通報 |
(そろそろ一度目のデートが終わってしまうのは寂しくもあるが、学園に戻っても共に居られるのが嬉しくて。想いを告げ合い恋人同士になったのは甘味屋に行く途中の道での事で、恋人同士になってから学園で生活するのは初めてであり。今まで通りにしていれば良いと頭ではわかっていてもきっと照れ臭かったり緊張してしまうだろうなと相手からの返事を待つ間、ぼんやり考えて。返事の声と共に頬に手が触れ、相手と目が合えば自分に掛けられるのは暖かく優しい言葉ばかりで。照れ臭さと同じくらいに幸せを感じながら相手の言葉に応えようとした所で額と額が合い、その至近距離で相手の言葉を聞けばぶわっと顔の熱が上がり。組んだ腕を机に置きその中に顔を埋めながら相手の声に小さくうんと返事をして、自分も会計を済ませ。甘味屋を出た後まだ引かない顔の熱さを確認する様に両手で頬に触れ「三郎のせいでまだ顔が熱い…。」ポツリと呟き。そろそろ夕暮れ時だからか町にいる人は少なくなって居るようで、少しくらい相手に触れても良いだろうかとその熱を伝える様に両手を相手の頬に触れさせ。「僕の顔をこんなに赤くさせるのはお前だけだよ。」へらりと少し参った様にも照れ臭さそうにも取れる笑みを浮かべ。)
トピック検索 |