五ろの図書委員 2017-09-09 17:45:51 |
通報 |
(もう一度して欲しいと相手から望まれ、顔を上げて。自分が相手にしたいと思っていた事が許され、それがすごく嬉しくて徐々に嬉々とした笑顔になり、表情を明るくして行って。「…ああ、勿論だ。」そう口にすると、空いた右手で自分の薬指に付いた赤い痕とそれに触れる相手の手を共に優しく包み込み。続きの言葉を言おうとしたその時、誰かが此方へ来る気配がして。気配がする方向へ顔を向けると、注文した品を持って来る店員が此方へ向かって来ることが分かって。「注文した品が来たみたいだ。…また後でな。」最後の一言を小さめの声で伝えるとニコッと笑いかけ、重ねた手を離して行って。)
トピック検索 |