鈴、私は大丈夫だよ、そんなに犬みたいに拭かなくても… (自分は大丈夫だと驚いたように声をあげるもすぐに手拭いに視界を塞がれ、わしゃわしゃと髪を拭かれるとじきにくすくすと笑い出してしまいながらそう言って。水気の少なくなった髪は強く拭かれたことでいつもの真っ直ぐな流れる髪とは打って変わって犬のようにふわふわとしてしまい、白く乱れた髪の向こうで少年のように楽しげな青い瞳がのぞいて)