華藍(カラ松) 2017-08-29 20:38:46 |
通報 |
〉おそ松
ああ。それも困った奴でな……来る度に反物やら簪やら持ってきては次に来るときに身にしていないと不機嫌になるんだ。(背からふと感じた人影と障子越しのほんの僅かにだけ感じることのできる体温に背を任せるような、それでいて自分も相手の背を守るようなこの暖かさがどうしても嬉しくも落ち着くようで穏やかに瞳を細めると自分の皮肉にも怒るようなことは無くどこか嬉しそうに宣う相手に、ちらと相手が誰が相手でも客を取っているときは確かに仕方が無い上、己も同じ立場であることから苦労も解るために口にするようなことは無いが面白い気持ちはしないものの、どうもあの緑色の客が来るときはいつも以上におもしろくない。身勝手とはわかってはいるものの唯一の大切な家族を取られてしまうのは嫌なのだ。そんな相手に対する兄弟としての甘えを胸に抱いたまま「フフ、お前が望むのならば幾らでもかき鳴らしてやるがあの客はいい顔をしないだろうな。俺もおそ松の唄が好きだ、こんな所に居ても心が晴れる」と返すと調子づいたように三味線の音を響かせて)
トピック検索 |