主 2017-08-29 02:28:55 |
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▷▶︎▷▶︎ 藤咲さん
───あ、秋刀魚…。
( 探偵としての仕事を終えた帰り道、米花町の中でも一際目立つ大型スーパーに立ち寄り鮮魚コーナーを物色して居れば。小振りな割には例年よりも割高な品物に肩を落とし、諦めて菓子コーナーへと足を運び。幾ら両親の遺産や前の職場で得た給料が残っているとはいえ、上手く遣り繰りをしなければならない一人暮らし。今日は冷蔵庫の中の食材で何か作ろうと決め、寝る前に見る映画のお供を探していれば見たことのある人物が辺りを見回す様に視線を彷徨わせていて。それは以前毛利探偵と共に赴いた場所で起きた、殺人事件の現場に居た刑事さんで。「 藤咲刑事、さん? 」と控え目に声を掛けてみては。 )
▷▶︎▷▶︎ 沖矢さん
───離して貰えます?ツレが居るんで。
( 共に出掛ける予定だった友人が都合により来れなくなり、暇を持て余して町をふらりと歩いて居れば。どれ程の物好きなのか、自分に声を掛けてくる男性二人組。美人に声を掛けて断られるよりも、良くも悪くも普通の人間に声を掛けた方が軟派というものは成功し易いと云う。初めて遭遇した軟派におお、なんて内心感動しながらも上記をぽつり。それでも尚引き下がる様子の無い二人組に呆れ顔を浮かべた後、視線だけ何かを探す様に動かして。糸目に眼鏡、明るい髪色の男性を見付ければ、「 あー!シンジ遅いよーッ! 」と態とらしく此方の方に歩いて来た相手に、手を振り待ち合わせをしていたと言わんばかりのアピールをして。 )
( /いえいえ、此方こそ!藤咲刑事さんについては顔見知りとさせて頂いたのですが、沖矢さんに関してはこれといった接点らしい接点が無い為、初対面で巻き込む→何か御礼を、という流れを作らせて頂きましたが大丈夫でしょうか…? )
▷▶︎▷▶︎ 有希子さん
────ッ済みません、母は数年前に…。
( 嬉しそうに語られた言葉はどれも温かく、もし母が生きていれば是非そうしたいと言っただろう。然し、母は既にこの世を去っており、自分で気持ちの整理をつけられる程年月が経っていて。母親恋しい気持ちはあるものの、だからと言って悲しみに暮れる程心が弱っている訳でも無く、パッと顔を上げ「 あのッ!有希子さんが良ければ、ですけど…。御飯、誘っても良いですか…?母は居ないけど、もっと、有希子さんとお話してみたい、です。 」と。ジッと相手を見遣りながらも表情は緊張した様に強ばっていて。 )
▷▶︎▷▶︎ コナンくん
大丈夫だよ、コナンくん。
( 向かいに座る少年ににっこりと笑い掛け、ゆるりと首を横に振り。相手と一旦別れてからそんなに時間は経っておらず、自分も先程座ったばかりだ、と。差し出されたメニューを覗き込みながらひと通り目を通し。──種類が豊富だから、迷うなぁ。なんて思いつつ。マスターのオススメと書かれた珈琲の名を見遣り、「 ん、じゃあマスターのオススメをアイスで。コナンくんは? 」と。たまに来た時は紅茶を頼んで居るが、オススメという字にはめっぽう弱く。偶然、相手の目線がジュースの欄より珈琲や紅茶に向いたのに気付き、「 コナンくん、珈琲は飲めるの? 」なんて純粋に聞いてみて。 )
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