「…――これできっとまたあえる。
おれと――がともだちのあかし!だからおれのことわすれないでね?」
『あたりまえだろ!
――もおれのことわすれんなよ!』
それは幼いころに交わした約束。
住んでいた地から離れなければならなくなり、仲良くしていた幼馴染へと向けた約束とその証。
―――その声だけはハッキリと覚えている。だから探すのだ、もう一度彼と会うために…
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この世界には魔力と呼ばれる不思議な力がある。
魔力は使い手の素質によってそれぞれ五つと珍しい二つの性質を持ち、それを人は属性と呼んだ。
その属性を持った魔力が生み出す様々な現象を魔法と呼び、人々は魔法を使って次々と技術を発展させていった。
次第に魔法に依存し始めるようになった人々で蔓延るようになり、やがて魔力の量で人生が左右されるようになる。
魔力が高い者はよりよい教育を、魔力が低い者は最低限の教育を…。
そしてそれに不満を感じる人間が魔法を使い悪事を働き次第とその人数も増え、彼らを取り締まるべく生まれたのがギルドと呼ばれる何でも屋だ。
これは魔力に翻弄された幼馴染二人が、与えられた任務を遂行すべく世界屈指の魔法学園へと入学し、再会を果たすことで起こった数多の騒動の記録である―…
レス禁