色。 2017-08-16 02:42:16 |
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ああ、メリークリスマス。( 五日遅れ )プレゼント?おかしいな、貰う事は想定して無かったんだが。( きょとん、 )おそ、ろい…全く、私でなければ妙な勘違いをする所だよ。( 隠せぬ嬉しさ / 紙袋開け、 )分かった、今直ぐ着ける。…本当にありがとう、一生大切にするよ。( 早速着用、 / 浮かれてる )…なあ、君のプレゼントには見劣りしてしまうが、私からも贈りたい物があるんだ。( もそもそ、 / 小箱取り出し )ネクタイピン、ここに付いている宝石が君の髪色に似ててつい買ってしまった。( タイピン見せつつ、 )その、相談もせず勝手に衝動買いしたものだから自信は無いんだが、良ければ受け取ってくれないか?
お、鍋か。
( 直ぐに返ってきた端的なメッセージに、自らの提案は的外れでは無かった様だと安堵し僅かに表情を緩めた。そうと決まればと買い足す食材を脳内でリストアップしつつ、早々に『 了解。くれぐれも事故を起こさない様に、気を付けて来てくれ。 』と持ち前の心配性を滲ませた言葉を送る。気を付けて来て欲しいと思うのは当たり前だが、早く会いたいと待ち焦がれる気持ちがあるのもまた事実。時が経つにつれ、きょろきょろと無意味に周囲を見回してみたり、何度も脚を組み替えたりと落ち着きのない仕草が増えて来ている事を自覚すれば、己の単純さに呆れながらも気分転換に固まっていた体をぐっと伸ばしてから外へ。暖房で火照っていた肌を包む、冬の夜特有のきんと冷えた空気に心地良さげに目を細めると、時たまタクシーやカラフルな乗用車などが通り過ぎてゆく会社前の道路を眺めて。 )
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