達磨 2017-08-13 22:15:48 |
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(奇劇場の中でも割りかし新参者である自分でも慣れきった座の仲間との別れ、特に仲もよくなかったこともあり前日にちらりと形式的な話をしたきり、別れの場にも現れないで小さな灯だけで流行りの文学とやらを読みふけっていた。
そうしていると、表の方でわあわあと騒ぐ男の声が聞こえ、それに合わせてげんなりとした他の演者の声も聞こえてくる。
灯を消して本を適当に置くと音もなく声の方へ足を向け、騒ぐ足元の男とその周りの演者を見つけると三組の腕を全て組んで呆れたようにぽつり。
「別れまで五月蝿い野郎だなぃ。」
この筋金入りの根暗が現れたのに驚いたように目を丸くして、流石天下のお喋りだねぇと笑う演者を横目に柘榴の横に立って無表情に口を開く。
「残念ながら明日からのアンタの世話係は俺だ。アンタには同情するよ。」
と初っ端から鬱々と、俺に世話されるなんて可哀想にと言外にじませて。朝月の言葉に自分たちがこの五月蝿い男の世話から逃れられる気配を察知した演者たちはこれ幸いとサッサとその場から散って行き。)
(/交流文ありがとうございます。此方こそ絡み辛いなどあれば直しますので御遠慮なくお申し付けください。此方も之で問題がなければ一旦失礼させていただきます。)
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