21823 2017-08-12 11:52:03 |
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(ありがとう、の言葉に思わず手元へ視線を逸らす。簡単に味付けを済ませ、出来上がった炒飯はやや具材も大きく形も不格好で、期待してくれているであろう妹の前に其れを出すのは少なからず躊躇いが有り。少し迷った末、目が見えないのなら判断材料は見た目ではなく味のみだと自分に言い聞かせる事で気を新たにすると二人分の麦茶と料理を盆に乗せ、再び妹の隣へ腰を降ろし。付け合わせには妹が一人でも食べられるようにとスティック状の野菜を用意したが、まずは蓮華で炒飯を掬い、妹が火傷をせぬように軽くふーふー、と息を吹き掛けたのち献立を説明。適度に冷ました炒飯を妹の口元へ運び、合図として軽く蓮華の先を相手の唇に触れさせ食事を促し)
…炒飯と、付け合わせの野菜。あまり凝ったものはまだ作れないが、味は…悪く無いはずだ。…ん、
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