美術専門学校生 2017-08-08 16:55:39 |
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お前、相変わらず軽いのな。ちゃんと食ってるのかよ?
……全くだ。そもそも、ゲルテナ展に地下なんてなかった筈だけどな。
(小さく唸ってから長い睫毛を震わせて目を開き、状況に気づくなり慌てて退いた彼女を見て、昔から変わらない彼女の様子にこんな時でありながら懐かしさで思わず笑い軽口を叩きつつ、その青い瞳が先程のように微かな狂気を孕んでおらず、よく見知った澄み切った瞳なのを見て、力が抜けるようにほっとしており。
クレアがやや怯えたように発する声を聞きながら、上半身を起こし、片膝を立てる形で座りながら、自身も改めて周囲を見渡し。色が違うだけで壁紙や床の材質は同じだが、やはり自分たちはゲルテナ展の“存在しない筈の場所”に迷い込んでしまったのではないか、そんな突拍子もない仮説が脳裏にぼんやりと浮かんでくる。
何故そんなことになったのかは分からないが、長居は危険なような気がする。クレアを連れて早くここを出なければ。
──そう思い立ち、彼女が壁を調べている間、左奥の記帳台に気がついて身体を起こし、そこに歩いていってみれば、すぐ側に青いドアが。まさか出口かと思ってドアノブを回そうとするが、ガチャガチャと空回りするばかり、鍵がかかっているようだ。記帳台のノートを捲っても、まっさらで何も無い。
諦めて彼女のいるところに靴音を鳴らし戻ってくると、しかし今度は右奥の方に何やら花瓶が置かれた台があることに気が付き。……だが、壁際には“おいで”“おいで”と何者かが妖しく手招きする文言。ぞくりと鳥肌が立ち、いよいよ自分たちは異界に迷い込んだのだと自覚すると、右奥の台を見つめながらクレアのすぐ側にやって来て)
……クレア。あっちに扉があったが、鍵がかかってた。もしかしたら、そこの台にあるかもしれない──ただ、何が起こるかわからない。
とりあえず、一緒に来られるか? 警戒する人間が多いに越したことはないだろ。
(/畏まりました、こちらも同様です……!
はい、あのシーンに至る前、男女の仲に踏み込む前にまずカイとクレア嬢の間の信頼関係を築けたならと。例えば次の緑の間で蟻の絵を橋にするシーンがありますが、原作で幼い子どもの体重に二度しか耐えられない強度だったあの絵に己が乗れば確実に踏み破るだろうと見て踏んだカイが、自分より体重の軽いクレア嬢に橋を渡ってもらうよう依頼。ところがクレア嬢が一度通っただけで通過後に絵は割れてしまい、カイは新しい橋にする絵を探しに。しかし鍵を見つけたクレアが無個性に追いかけられてきたのに気づいてすぐ戻り、飛んでこちらに来るよう指示して彼女を抱きとめる、或いは落ちかけたところを引き上げる……等。必ずしもという訳ではありませんが、原作との相違を活かしつつふたりで乗り越えて行けたらなと!
灰の間後の展開について、勿論了解です。というかその頃にはカイがとうにクレア嬢に惚れ込んでいると思うので、むしろそうさせていただきたかった所です(大歓喜) 次の紫の間ではメアリーと出会って3人パーティーになってしまいますが、その前に丁度ショッキングなシーンもありますし、また紐のあった小部屋で休めそうですしね。更なる願望を伝えさせていただくと、灰の間クリア前のクレア嬢が実は無理して明るく気丈に振舞ったり、青い人形の部屋で狂ったカイの頬を叩いて正気に戻して以降、彼女もまた精神的に強くなったりしていたら嬉しいです……! カイについてのご要望もまたいつでも、いくらでもお聞かせくださいませ。
そのように仰っていただけて良かったです。幼い頃に交流があったというのもたまりませんね! ではこの線で宜しくお願い致します。
畏まりました、楽しみにおりますね。こちらも今Pfを加筆修正しております、出来上がり次第投下させていただきますね!
また毎度長々とすみません、背後会話であまりご負担をかけてしまってはいけないので、適当な箇所を遠慮なく蹴って頂けたら幸いです……!)
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