美術専門学校生 2017-08-08 16:55:39 |
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ッ!? おい、危な──!
(不気味な程に静謐な、薄闇に浸る館内。深海魚がおぞましい牙の並ぶ口を大きく開けた絵を見下ろす彼女、美術関連の職につく両親を持つクレア・オルコットの青い瞳はひやりと背筋が凍るほど虚ろで、彼女がどこか得体の知れない異界に引きずり込まれようとしている、そんな現実離れした恐ろしい予感を覚えたが、実際彼女が1歩足を踏み出したのを見た瞬間それは強固な確信に変わり。
進学による別離で会わない時期があったとはいえ、かつての後輩を見捨てられる筈がなく。彼女を現実に繋ぎ止めなければ──脳裏が警鐘を強く発したと同時に、初めてこちらに気づいた彼女が名を呼びながら驚きのためかバランスを崩し転倒しそうになったのを見て、即座に本能から身体が動く。だが、巨大な絵に土足で踏み入る最短距離では向かわず、迂回するようにして彼女の元へ走り寄ってしまったのは、やはり巨匠の大作を踏みつけになどできない画家の端くれのさが故か。駆けつけるや否や彼女の華奢な腰を支えようとするも、遅れたためか自身もバランスを崩し──或いは、すぐそばにあった底知れぬ深海の絵の引力に引っ張られ。
彼女の下に回り込む体勢で目を瞑り、鈍い痛みを覚悟したが、しかし次の瞬間体感したのは、ざぶん、と冷たい水の中に飛び込んだような奇妙な感触、そして湧き上がるいくつもの泡の音。……いったいどこにこんな空間があったのか、気づけば自分は、奇妙に空気の張り詰めた、一面が真っ青な部屋の床に彼女と共に倒れ込んでいた。
──息はできる、そうわかってほっとすると、まずは周囲を見渡して。おかしなことに、飛び込んだはずの水面は見当たらず、赤と青の2枚の絵画が飾られている壁の間には、まるで塗料を塗り込んだように階段も何も無い。次いで自分の上にいる彼女を見、頭を衝撃から守れたであろうことに安堵すると、まだあんな瞳をしているだろうかと気にかかりながら声をかけて。)
……おい。おい、クレア。大丈夫か? なあ、起きろ。
(/ロルの件了解しました!長ロル派の方と知り内心狂喜乱舞している背後です。では、お互いに回しやすいだけの長さで自由に書くということで!
嬉しいお褒めの言葉をありがとうございます。当方もしっかり原作ゲームのフラグを回収しつつ『再開の約束』ENDにできたらと思っていたので、そのお言葉に安心しました。随所でフラグ立てを行いつつ、上記ロルで階段を失くしたように、進行上取り立てて問題がなさそうであれば、原作を意図的に省略することもしていこうかと思います。
ストーリーについては、灰色の間クリアのあの悪夢→休憩のシーンで、原作でもイヴとギャリーの関係が大きく深まっていた為、此処では不安なクレア嬢をカイが男として支えたいと欲するほどの大きな進展があると良いなと思っています。出来れば色々な口実から抱きしめたりするくらいには……(小声)
その為、まずはそこを目標にふたりで探索しつつ仲を深めていきたいです。
クレア嬢自身については当方も同じくそのままの彼女に惚れ込んでおります。が、彼女との間接的な関係についてご相談です。
カイの両親が芸術家、クレアの両親が美術品鑑定士や美術商であり、両親同士仲が良かった。故に、高校時代あまり関わりがなかったものの、カイとクレアは互いのことをかねてから知っており、カイが進学するまで、時々は両親同士の本の貸し合いの代理人として話す仲だった……という、近いようで遠い微妙な距離感だった設定にさせていただいても宜しいでしょうか?
美術館に閉じ込められたことで、知ってるようで実は殆ど知らなかった互いのことを知り合うようになり、そこから恋に落ちていく……という物語にさせて頂けたら幸いです。
また、クレア嬢のオリジナルの過去設定などが取り立ててありましたら、そちらも進展の題材にしたいのでそのうちにでも……!)
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