匿名さん 2017-08-06 02:28:49 |
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(何だか秒単位で瞼の重みが増している気がする。とっくに日付が変わっているような時間なのだから当然だが、だからといって眠りこける訳にも行かない。ぐいと頬を引っ張って若干の眠気を解消させ、改めて昼間に起きた一悶着についての報告書に取りかかった。正直、この報告書自体がこんな時刻まで自分を残業させる理由にはならないのだ。昼間にうっかり利き手の突き指をしてしまったから、確実に報告書の作成には通常よりも時間がかかっているが、流石にこんな時間まで長引かない。ただ、この場に唯一こんな時刻まで残業している、我らが副官様が原因だ。最近気が付くと彼が何処となくぼんやりと遠くを見つめている様子を見る度、何処か体調が優れないんじゃないかと心配になって仕方が無い。こんな自分なんかよりも断然手際が良くて頭が回る人だが、なんというか、想い人が具合が悪そうだとそれだけで不安になってしまうのは当然のことだろう。そんなこんなでこうして残業することになったのである。機会があれば調子悪そうですねと一声掛けようと思っていたが、己の根性無し精神がその行動を阻み続け、今だって声を掛けたいが凄まじい剣幕で書類の山と向き合っていた彼にはとても話しかけられず。しかし今日こそはと覚悟を決めたのだから帰る訳にも行かない。フロアのソファでタイミングを計りながらゆっくり書類作業を進めて、今に至る。とはいえ、相手が想い人だとしても、自分のあまりの情けなさに絶望感さえ覚える。眠気の所為もあってネガティブ思考で悶々と考えながら己の傍らで眠る音速猿を撫でていると、唐突に金属音が耳に届き、無意識に肩が跳ね上がった。幾何も無くして彼のひとり言が聞こえ)
…、あっ、あの、温かい珈琲入れてきましょうか?
(途端ぱっとソファから立ち上がり、話しかける為にもタイミングを逃す訳には行かないと聊か早口にそう尋ねれば)
(/いえいえ、とんでもない!とても素敵です…スティーブンさんそのままだなって印象です!どちらかというと、此方の方がかなり好き勝手な文にしてしまったので何かご希望があればお申し付けくださいませ…ロルが長くなってすみません…!)
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