自称「まともな殺人鬼」 2017-08-05 23:00:51 |
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あぁ? ……何だ、ただのガキじゃねえか。
おい、レイ何とかさんよ。おまえ、みすみす俺に殺されたいのか? え? ……この俺を見て、エモノを見て、なんで逃げ出さねえんだよ。
(/まるで感情の籠らない石のような声の源に目を凝らせば、薄暗がりの中に、年の頃十二、三歳かと思われる幼い少女がただひとり。教会堂の入口から微かに差し込んだ月明かりによってなぜ気づかなかったのかと思うほど闇の中にぼうと浮かぶ白い肌、そして淡く輝くブロンドが相まり、どこかこの世のものではないように見え。だが何よりも奇妙なのは、何の色も浮かべない表情の中に浮かぶ、全く生気を感じない青色の瞳だ。自分を殺しに来たのかと、脅えるでもなくただ淡々と問うその声にも怪訝に思いながら返し、ゆっくり彼女のところまで近づくと、何かしらの激しい反応見たさで血のついた鎌を掲げ、獰猛な笑みを浮かべてみせ。)
生憎俺ァ傷を負ってるがな、まだそれなりに動けるぜ。──だから、さぁ、逃げてみろよ。生きたいとあがいてみろ!
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