最愛の君へ / 〆

えぇっ、それは小狼がすごいだけで…きっと皆迷子になるよ！
(頭を撫でられ口元を緩めるが相手の言葉に驚き言い返して)

…花が方向音痴過ぎるの。だから俺が付いて行かないと迷子になるの。…次からは置いてかないでね
(驚いた様子の相手にさらに追い討ちをかける様に言うと、さらりと相手が自分から離れない様に言い)

　

うんっ！次は一緒に行こうね！
(追い打ちをかけるように言われるも全然気にせずほわっと笑い頷くとリビングに戻りソファに座って)

…ならいい。
(こちらの言葉に気に止めない相手に少し心配になるが流し、付いていくと自身も相手の隣に座りだらーんとして)

　

…あっ、また寝起きのままでしょ！尻尾とか髪は痛みやすいんだからね
(小言を呟くもブラシを手に取り隣の相手を見て髪をといてあげ、また違うブラしで尻尾をブラッシングしてあげながら微笑み、歌を小さく口ずさんで)

(小言に返事をするわけでもないが目を瞑り大人しくブラッシングをされるがままになり時折嬉しそうに耳の尻尾を揺らして)

　

──…はい、いいよ～
(にこにこしながらブラシを片付け、尻尾は綺麗に整えられておりそれを見て満足げにうんうんと頷いて相手の頭をよしよしと撫でて)

ん、花の番
(ブラッシングが終わり撫でられるとぱた、と一振り尻尾を振ると人間用のブラシを持って来て髪を此方に向けろとジェスチャーして)

　

えへへ、ありがと～
(ジェスチャーを見て微笑み相手の方に髪を向けて大人しく座りテレビを見つめながら相手に身をゆだねて)

…楽しい？
(向けられた天然パーマの髪に少し苦戦しながらも視線をテレビに向ける相手に何が、とは言わずに問い)

　

んー？うん、楽しいよー(笑いながら相手の方に振り返りにへらと笑ってこれじゃ髪がとけないかと思いまた前を向いて)

そか。
（髪をとかし終わるとブラシを横に置き満足気にすると相手の髪を一束手に取りそれを見つめて）・・・綺麗な髪。

ほんと？えへへ、なんか小狼に言われると凄く嬉しいなぁ(嬉しそうに頬を少し赤らめて照れながら呟き、長い髪は整えられてて｢ありがとう｣と振り返り)

かわいー
（振り向く相手にかわいいな、と素直に思い言葉にすると微笑む代わりに尻尾をパタパタとさせて）

今日の小狼さんはすごく素直で花さんは嬉しいですよ～(相手に近づき上にまたがるとよしよしと相手の頭を撫でた後に肩に頭を置き抱きしめて)

そうか？
（上に乗られるもいやな顔せず撫でられると耳をぴく、と動かし抱き締められると抱き締め返し）

いっつも私がうとうとしてたら鼻つまんできたりチョップしたりするのに今日はやけに優しいなぁと思いました～
(すりすりと擦り寄りながら頭の中ではたくましい体だなぁと思い自分とは違う筋肉に少しぺたぺたと触って)

・・・気のせいだ
（体を触られるとその手を掴み自分の体から離れさせると「それともやって欲しいの？」と言って見つめ）

やってほしくないですっ(自分をガードしデコピンやチョップを受けないように体を丸めて、相手からはなされたが特に気に止めることもなく相変わらず口元は微笑んだままで)

・・・元気だな
（色々動き回る相手を見ながらぽつ、と呟くと自分も狼だった頃を思い出し、ソファを占領する様に寝そべり）