時は江戸時代末期───所詮幕末の世と呼ばれた現世(ウツシヨ)に蔓延る闇の眷属。"怪異"や"物怪"と呼ばれた者達と人間達の理を超えた物語。
壬生狼が新選組と名乗る様になって一年。京の人々は野蛮だ何だと新選組を恐れ陰口を叩く。都合の良い時だけ新選組を褒め称える其れは滑稽な姿とも言えようが、新選組は志を曲げる事無く自身の信ずるものを胸に突き進む。
陽の世界で起きた動乱に揉まれながらも留まる事を知らない者達は武士の鏡と陰の世界でも評判であった。
陽の世界の戦火が激しくなる一方的、陰の世界でも大陸から四凶と呼ばれる怪異が上陸し、幾つもの儚い命が散った。次第に四凶は陽の世界にも其の手を伸ばし始め、陽の世界では"不審死"だと、"突然死"だと畏れらる様になった。
本来陰の世界の住人は人の目に留まらない者が多い。──否、視えても怪異とは気付かせない、又は人々を驚かす事を生業とする者が多数である。中には陽の世界の住人に手を掛ける者も居るが、陰陽師と呼ばれる者達の手により裁かれるのが常世の決まりとなっている。人に寄り添い共存を望む者も居れば、人を傷付ける者も居る。長い時を生きるからこそ自由奔放に過ごすのが怪異の務めであり世の楽しみ方でもあった。
然し、四凶の出来事から怪異は全て畏れの対象となってしまった。故に怪異は陽の世界から弾かれ、人々の信仰を糧にしていた多くの土地神は其の力を失いつつあった。
世界の均衡は徐々に崩れ、其れを嘆いた怪異が陽の世界の住人達と一つの約束を組む。"四凶の起こす事件を共に解決する代わりに陽の世界の住人を四凶の魔の手から守る。但し平穏が訪れた暁にはどうか畏れないで欲しい"と。
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