過去は美化されて、おそらく元の形など保っていない。過ぎた過去は美しくなり、そしてまた褪せていく。 その繰り返しの果てに人は生きている。 『忘却』は人が人として生きるための1つのプロセス。『忘却』を代償に新たな記憶を積み重ねる。 そしてこの感傷すらも、数年後の私は忘れている。生きている限り、人は忘却から逃れられない。