ぬしぴっぴ← 2017-07-25 05:14:08 |
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【 世界観 】
20xx年の日本某所が舞台。中世から現代ヨーロッパにかけて見られる様な西洋風の街並みで、小高い丘の上に建てられた一つの学園が舞台。
人間の他にも吸血鬼と呼ばれる種族が陰で暗躍しており、通常の人間は吸血鬼を知らない(=一般人には知らされていない事実)。階級毎に分けられた吸血鬼達と人間達が織り成す物語。
【 物語 】
100年程昔、人間の男は雪山で一人の女吸血鬼と出逢う。未だ吸血鬼は人類の敵だと認識されていた時代に現れた女吸血鬼は人間の男に対し、「何百年も続く戦いはもう懲り懲り…、せめてお腹の子には幸せになって貰いたくて。」と呟いた。
人間の男も長く途方も無い、終わりの見えない戦いに辟易していた所の願いだった為、一つの学園を建てた。吸血鬼と人間が助け合って生きていく理想郷、それが此処、「逆浪学園」だった。
女吸血鬼は戦いの最中、産まれた子供達を守る為に亡くなってしまったが為に学園を見る事は叶わなかったが、その女吸血鬼の長子は共存に甚く協力的であった為、20xx年春、開校する事となった。
人間が通う普通科の他に吸血鬼が通う定時制も設けられ、昼間の講堂は普通科が、夜間の講堂は吸血鬼が利用する事に。寮は普通科と定時制で分けられたものの、その科同士が入れ替わる宵の刻、定時制の生徒を一目見ようと普通科の生徒達が集まるなどトラブルはあったが、理事長となった人間の男は数人の守護者を選別し、普通科の生徒の鎮圧を図った。
所変わって理事長室。焦げ茶色の大きな机の上には一冊の日記が広げられていた。所々薄汚れた其れは分厚く、長年愛用しているものと一目でわかる。
真白な頁を少し捲ると綺麗な字でこう綴られていた。
「あの女の表情を見て、その夢を叶えてやりたいと思った。何故自身の敵であり仇である吸血鬼の夢を叶えようと思ったのか。これから問題も沢山出てくるだろうが、きっと大丈夫だろう。
そう言えば今日、一般生徒達には吸血鬼の存在を知られてはいけないと守護者を集めた。我が娘と息子ならばきっと、やり遂げてくれると信じている。嗚呼、一般生徒にバレてしまったら最後、暴動が起きるだろう。憂鬱だがハンター協会に頼んでおくか…。」
日記は此処で終わっているが、果たして明るい未来は訪れるのだろうか。それは誰にも解らない────
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