東 恭弥 2017-07-12 00:49:21 |
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……そうだな。
(ほんの戯れに対して返された言葉に振り返ろうとするも、その前に体に腕が回ってくると動きを止めて僅かに其方に凭れ。本来なら軽口の一つでも返してやろうと思うのだが相手の体温に包まれる心地良さに絆されてしまい、密室である事も相俟って先程から胸中に蟠っていた触れたい気持ちがほんの少し溢れ出し。頸に触れる唇の感触にうっとりと息を吐き出せば、停滞する思考の中小さく頷いて思わず賛同の言葉を返してしまい。そのまま腕の中で身を捩り唇を重ねようとしたのも束の間、電子音が細く響くとするりと抜け出し何事も無かったかのように廊下を歩き始め)
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