東 恭弥 2017-07-12 00:49:21 |
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うわっ、おいやめろ!!
(俯いていたところを唐突に髪を撫で回されれば抵抗の余地も無く、必死に顔を背けて阻止しようとするものの既に折角セットしてきた前髪はすっかり崩れてしまっていて。頻りに安堵の言葉を口にするのを聞きながら若干の気恥ずかしさを押し隠すように不機嫌そうに眉間に皺を寄せ、漸く相手の手が止まったところで溜息を吐きながら乱れてしまった前髪を適当に左右に分け。その時相手から告げられた言葉に逡巡するような間を開けると「…帰るに決まってんだろ。こんなとこにいつまでも居てどうすんだよ。」仕事は残っているものの今更再開する気にもなれず、溜息交じりに告げると再び身を屈めて鞄を手に持ち。相手の肩を押すついでに耳元に唇を寄せ「…二人きりじゃなきゃやだ。」笑みを含んだ声色で告げると耳朶を軽く食み)
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