東 恭弥 2017-07-12 00:49:21 |
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…――じゃあ。…好きなの?
(否定されれば諦めていた心は性懲りもなく再び希望を抱いて扉を開くことなんて忘れたまま じっ と相手を見つめ、相手の言動は好意を匂わせてくれるものなのに、頭の整理が追いついていない現状ではそれを理解するには程遠く。もし好かれていると思ったって確かな言葉がもらえなければ遅かれ早かれ心は徐々に不安に侵食されていくだろう。白黒はっきりつけたくない、平均的に歩んで行けば良いだけの生温い人生観を抱いていたはずが、相手のこととなればどうしても割りきることができなくて。先ほど問いかけようとした言葉の続きを今度は最後まで伝えると時計の秒針が動く音だけがやけに頭に響く中、緊張で体の自由がきかず ごく と喉を鳴らして)
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