東 恭弥 2017-07-12 00:49:21 |
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――……俺はお前の事嫌いだった。
(一度は相手の言葉を真に受けて己も観察対象だったのだろうかと想像し身を固くしたが、直ぐに破顔し冗談だと告げられると目に見えて安堵したように肩の力を抜き。しかし続けられる直球に容姿を褒める言葉には何と無く居心地悪さを感じてしまい、困ったように眉間に皺を寄せて暫く黙り込んだ後現在の関係に至る前、正確には抱き締められる前までの相手への苦手意識を包み隠さず伝え。その時丁度時計が大体三分辺りを指し蓋を開けて粉末スープを入れ適当に混ぜ、問い掛けに顔を上げて相手を見遣ると「あぁ。良いぜ、好きなだけ飲んで。」小さく頷いて答えると出来上がったカップ麺の内相手が選んだ方を相手の前に置き)
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