東 恭弥 2017-07-12 00:49:21 |
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良いぜ、寝ても。
(髪に触れた瞬間の相手の様子を思いの外注視してしまっていたのかその表情の変化に目敏く気が付き、この心地好い感触に慣れていないらしいのを感じ取るものの宥めるように撫で続けて。次第に全身から力が抜けていき遂には欠伸を漏らすのを1人楽しげに眺め、二人きりの空間で相手の表情や声、仕草を独占しているのだと思うと自然と満たされるような心地がし。言葉を返してから二度寝を促すようにより優しくゆっくりと頭を撫でる傍ら、冴えつつある思考で昨夜の自分本位な己の振る舞いを省みて。微睡から目覚めた相手が機嫌を損ねていたらどうしようか。そんな温かな懸念を抱きながら、愛おしむように前髪を除けた額へ唇を触れさせ)
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