匿名さん 2017-07-08 15:03:08 ID:4cf31d95b |
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小学生の頃、叔母に
「誕生日は何がほしい?」と聞かれ、
「500色いろえんぴつ!」と答えたことが。
私は絵を描くことの好きな子供で、丁度その頃新聞広告でみた500色色鉛筆に憧れてたんだ。
叔母は少し困った顔をして、
後日、「ごめんね」という言葉と共に60色色鉛筆をくれた。
恐らく安物だったんだろうな。
段々わかっていくんだけど、叔母の家はあまり裕福じゃなかった。
私は、そんなことも知らず、少しガッカリした色を表に出してしまってたと思う。
それでも、60色という色数の多さはやっぱり嬉しくて、
1~60の色を順番に並べたり、初めて見る色名や不思議な色合いにわくわくしてた。
入れ物の筒には“♡60色色えんぴつ♡”と書いて、どこへでも持ち運んで、自慢して。
結局色が出にくいこともあって、高校に上がった後は使わなくなったんだけど、外筒だけは今も使い続けてる。バラ売りの油性色鉛筆、気に入ってるボールペン、サインペンを入れて。
取り出した方の色鉛筆の束を見ると申し訳なくなるのは、あの時の叔母の顔が頭に残ってるからかな。
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