園原 棗 2017-07-05 00:25:47 |
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ん?ああ…、お陰様でな。その様子なら風邪貰ってねーみたいで安心したわ。
( 表情が柔らかくなったかと思えば、此方の誘いに首を縦に振りながら懸命に応えてくれる様子は本当に見ていて飽きず、頭に置いていた手をすっと彼の頬に移し指先で触れては愛しそうに双眸細めて。まだはっきりと恋人という実感は無いも相手に対する好意が日々増しているのは確か、自身のモノと括られては喜ばない筈無くて。夢中になるばかり相手の声掛けにハッとし我に返れば耳に残った " 風邪 " というワードから返事をし。何より、彼が己の看病によって二次災害に遭わずに済み心底安堵すれば頬に触れていた手をするりと下げ今度は肩の上にぽんっと乗せて。「 …どーした、一維くん。久々に会えて甘えスイッチ入ってんのか? 」未だ離す事なく裾を握る手を見遣れば、からかうように口角を上げ態とらしく尋ねてみるが当然にも裾では全く体温を感じられず暫し考えた末、「 …補充、させてくんね? 」とやや強引にも服を引っ張る彼の手を取り握って。)
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